あなたは、何もない空間に一人でいます。
この時、自分の手や足など、体の一部を確認できても、全身を見ることはできませんよね。
次に、全ての壁が鏡になっている部屋を想定します。
すると、鏡に映った自分を見ることができます。
あなたが、鏡の自分を殴るとします。
鏡の自分は、あなたに対して、同じように殴りかかってくるでしょう。
鏡ですから、当たり前ですよね。
実は、私たちの世界は、これと良く似た作りになっています。
普段、認識することのできない自分の内面は、周囲の環境として存在しているからです。
ただし、リアルタイムではありません。
例えば、鏡への行いが、翌日になって反映されるとします。
すると、鏡を殴った翌日に、鏡に映った自分があなたを殴るでしょう。
鏡に映る全方向への自分を殴ると、その翌日に、全方向から殴られることになります。
反対に、鏡に笑顔を向けることで、あなたは笑顔を向けられます。
そして、全方向に笑顔を向けると、全方向から笑顔を向けられるのです。
鏡への行動パターンを増やすことは、自分への行動パターンを増やすことを意味します。
ざっくりとした説明ですが、私たちの世界は、実際にこのような仕組みになっています。
こう書くと、そんなわけないだろうと思う方も多いでしょう。
なぜなら、現代の常識とは大きく異なるからです。
しかし、今の世の中を見渡してください。
秩序は乱れて、怒り、悲しみ、痛み、苦しみ、様々な負の連鎖が起きています。
これらの理由を端的に言えば、科学的に正しくないからです。
鏡に映った自分を傷つけ、奪い取って、何かを得られるわけがありません。
私たちが豊かな暮らしを得るためには、周囲との関係性を正しく理解しなくてはなりません。
従来の常識は、すでに過去の内容となっています。
極めて完成度の高い理論が、すでに私たちの世界に存在していることを、多くの方に知っていただきたいです。